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新着郷土資料 2004.7〜8

まんず、みでけれ 秋田の本こ

秋田県内で出版された資料のなかから、新着図書の一部をご紹介します。

※このページに掲載されている画像等の無断転載・引用はお断りします。

  • 1『校訂解題 久保田領郡邑記』 柴田次雄編/無明舎出版発行 2004.3 
  • 久保田領郡邑記近世の秋田を知るうえで、「六群郡邑記」は菅江真澄が度々引用したためよく知られていますが、「久保田領郡邑記」については明治以来最近に至るまで、数多くの研究書や出版物の中で主要参考文献として登場することはありませんでした。その理由は、現存するものが写本で、編叙述者名が記入されていなことや先人の「六郡郡邑記」を改ざんしたものとの誤った評価から「妄書」との見方が根強く残っていたからです。しかし、本書で著者は、これまでの近世秋田の研究の中から、著者が近藤案左衛門(甫寛)であること、「秋田風土記」など近世秋田の地誌類書はすべてこの「久保田領郡邑記」を資料としていることなどを綿密に考証しています。その結果、これまで「妄書」として評価されなかったものに正しい評価を与えるとともに、この「郡邑記」を通して18世紀末の秋田六群、3千余りの村の「諸情報」が、定められた調査項目に従って具体的に明らかにされた点で、近世における地誌研究分野での功績は大きいと言えます。

  • 2『北東北のシンプルをあつめにいく』 堀井和子著/講談社発行2004.3
  • 北東北のシンプルをあつめにいく本書は普段私たち秋田県人が食べ慣れている、秋田の味や食材を多数紹介しているエッセイ集です。例えば、春は「山菜」「じゅんさい」、夏は「クジラ貝焼き(かやき)」、秋は「きのこ」「いちじく」等、写真やイラストで紹介しています。著者は夫の実家の母が作る「きりたんぽ鍋」が絶品と書いています。スローフード、地産地消といった食の話題が満載で、秋田に住む私たちでも、その魅力を再発見できます。後半部分では、盛岡の味や特産品等が紹介されていて、旅のお供にも便利な一冊です。

  • 3『101色の恋模様−日本一心のこもった恋文10−』
      秋田県二ツ井町編/恒文社発行 2004.4
  • 101色の恋模様秋田県二ツ井町で毎年行われている「きみまち恋文コンテスト」の入選作をまとめた一冊です。第10回目の今年は、15歳の中学生が同級生への「好き」という気持ちをユーモラスにまとめたラブレターに決定しました。他に病気の我が子に贈るラブレター、弟への手紙など、バラエティにとんだ内容になっています。(残念ながら今回で恋文コンテストは終了とのことです。)

  • 4『安藤昌益からみえる日本近世』
      若尾政希著/東京大学出版会発行 2004.3
  • 安藤昌益からみえる日本近世安藤昌益は出羽国秋田郡二井田村(現・秋田県大館市)に生まれたと伝えられ、「自然真営道」などを記した江戸時代中期の思想家です。本書では、昌益が儒学、仏教、神道、音韻学、医学等の既成の学問を否定する独自の思想を形成するにあたり、どのような書物を読み、影響を受けたのかを丹念に調べ上げています。また、当時の秋田藩政とのかかわりにも言及し、昌益を通して近世日本における地方の姿を浮かび上がらせています。

  • 5『緑の衝立(ついたて)』 柴山芳隆著/文藝書房発行 2004.5
  • 緑の衝立 江戸時代、日本海岸沿いの砂丘に防砂林を造成した栗田定之丞の苦悩を描く長編小説です。栗田定之丞は、文化年間(1804〜1817)を中心に、日本海岸に約300万本の松やグミを植林し育てたことで知られています。砂害に苦しめられてきた民を救った功績は、現在でも語り継がれ、定之丞は秋田市の栗田神社にまつられています。

  • 6『北方教育の誕生−秋田の人づくり−』
      戸田金一著/秋田魁新報社発行 2004.6
  • 北方教育の誕生北方教育とは、昭和初期の東北地方を中心にした生活綴方(つづりかた)による教育文化運動のことです。当時の秋田市で若手教師達が中心となり北方教育社を興し、生活綴方教育の実践・理論化をしました。本書では、加藤周四郎、成田忠久、滑川道夫ら発足期の人物を中心にして、その活動に光を当てています。生活のありのままを表現することで、強く逞しい子どもに育てようとした北方教育は、現代の「人づくり」教育の参考にもなります。

  • 7『雄和とミネソタそして秋田に−ミネソタ州立大学機構秋田校13年の検証−』
      MSU−A記念誌編集委員会編/発行 2004.4
  • 雄和とミネソタそして秋田にミネソタ州立大学機構秋田校は、平成2年(1990)、秋田県雄和町に開学しました。本書は、秋田校が平成15年閉学するまでの13年間の軌跡を追った一冊です。現在は、国際教養大学がその精神を受け継いでいます。秋田校開学までの苦労、経営の問題、地域との交流、閉学の経緯等、関係者や当事者の立場から語られています。

  • 8『ふぶけども』 小嵐九八郎著/小学館発行 2004.3
  • ふぶけども本書は、絶望の淵に立ちすくむ宗教者の苦悶を描く著者初の時代小説です。“肉うずき、魂きしむ ひとはかくまでして人としてありつづけるのか”帯に書かれた言葉に引きつけられます。時代は江戸時代、浄土真宗の僧とキリシタンの修道士が出会う場面から始まります。禁令と弾圧の波が押し寄せるキリシタンと、日本人の心性に宿る仏教のいずれが魂の救済をなしえるか・・・。飢えと貧困にあえぐ東北を舞台に、著者が人間にとって救いとは何かを投げかけます。 

  • 9『やぶ医者!−誤診、ミス、事故はこうして起こる−』
      東海林茂樹著/翔伝社発行 2004.5
  • やぶ医者!消化器外科医の著者が、25年に及ぶ医師生活の中から選りすぐりのエピソードをまとめた一冊です。医療過誤はなぜおこるか、医師の育成法、外科医の苦労など、自らの体験をふまえつつ、現代の医療が抱える問題を明らかにしています。医療関係者のみならず、患者となる私たちも必読の一冊です。

  • 10『21世紀の大学−開かれた知の拠点へ−』
      中嶋嶺雄著/論創社発行 2004.5
  • 21世紀の大学平成16年4月、秋田県雄和町に開学した国際教養大学の初代学長に就任した著者の論文集です。激動する国際社会の中で、生き残りをかけた大学改革について論じています。他に、有識者たちとの対談、座談会等も収録されています。
    ※国際教養大学のホームページ
    http://www.aiu.ac.jp/jp/

  • 11『森の保育園物語−子どもたちと「健康の森」−』
      秋田森の会・風のハーモニー編/発行 2004.4
  • 秋田市の郊外に、林業体験や自然観察ができる「健康の森」があります。その森を訪れる保育園児、幼稚園児との交流を一冊にまとめたのが本書です。森でのあそびや体験を通じて、知恵を出し合ったり、自分で判断したり、危険を察知したり、子どもたちはたくましく成長していきます。特殊教室に通う少女が汗と涙にまみれて急斜面を登るエピソード、目の不自由な男性が木や草に導かれひとりで歩くエピソード、子どもたちの奇想天外な質問の数々等、森や自然が持つパワーに驚かされます。

  • 12『よみがえる大館弁−大館弁による川柳とエピソードの作品集−』
      大館市教育委員会社会教育課編/発行 2004.3
  • 大館市に伝わる方言で詠んだ川柳やエピソードをまとめた作品集です。平成12年度から15年度にかけて公募した作品の中から、川柳400点、エピソード50点を収録しました。この他、日常的に使われる大館弁単語集も掲載されています。「ダさ似だが えひる むじける ごんぼ掘る」(平成14年度特選作品)。この意味、わかりますか?

    ※正解「誰に似たのか すねる ひねくれる 駄々をこねる」

  • 13『秋田の戊辰戦争夜話−そのとき民衆は−』
      吉田昭治著/岩苔庵発行 2004.6
  • 秋田の戊辰戦争夜話 戊辰戦争については、多くの記録が残され、それについての書物も多数出版されています。新政府軍についた秋田藩では、動員された兵士だけでなく、多くが民衆が犠牲になったとされています。本書は戊辰戦争における街道筋の戦いをテーマにし、主に秋田藩と庄内藩の戦いの中で、当時の民衆が戊辰戦争とどのように向き合っていたのかを検証しています。村が突然戦場になった悲惨さは、今も昔も変わるものではない、ということを実感させられます。

  • 14『たしろの山のはな150選』 田代町総務課編/発行 2004.7
  • たしろの山のはな150選本書は、秋田県田代町の野山に自生する草や木の花150種を選んでまとめたものです。私たちが普段見かける花々を季節に分け、平易でわかりやすい解説文と写真で調べることができます。田代岳9合目の湿原に咲く花々もまとめられているので、散策等のお供にぴったりです。著者は前田代町助役で、「たしろの山のはな」は『広報たしろ』に平成3年10月から平成16年7月まで連載されていました。

  • 15『扇紋飛翔』 土居輝雄著/松原印刷社出版部発行 2004.7

  • 扇紋飛翔建都400年の節目にあたり、著者がこれまで研究し続けた佐竹氏についてまとめた一冊です。歴史作家として活躍する著者の、佐竹氏へのこだわりがわかります。「翁紋」とは佐竹氏の家紋のことです。巻末に佐竹義處年譜があります。

  • 16『妻をみなおす』 小嵐九八郎著/筑摩書房発行 2004.3
  • 本書で著者は「女」という生き物の醜さや残酷さを徹底的に追求し、その末にいつも傍らにいる「妻」という存在を再び見つめ直すに至ります。「醜い女たち」「女のどこが醜いのか」「こういう女とはつき合いたくない」「いい女とは?」「妻をみなおす」「自分をみつめなおす」「別れの作法」という章立てになっており、女性にはいささか耳の痛い話ですが、著者の鋭い視点、考察に感心させられます。全ての男性必読、と書かれますが、女性にも読んで頂きたい一冊です。

  • 17『大曲仙北近代教育のうねり』
      大曲仙北校長会特別委員会編/大曲仙北校長会発行 2004.3
  • 昭和初期から太平洋戦争期の秋田県大曲仙北地域の社会情勢と教育の様子をまとめた一冊です。経済不況、凶作、小作争議、戦争・・・という昭和初期の時代のうねりの中で、勤労奉仕、軍事教練等、教師や生徒もいやおうなく巻き込まれていった時代を振り返ります。「昭和初頭期の社会状況」「昭和初頭期の大曲仙北の学校教育」「大陸進出期の社会状況」「農村不況下の大曲仙北の学校教育」「太平洋戦争時の社会状況」「戦時体制下の大曲仙北の学校教育」の章があります。巻末に年表あり。

  • 18『秋田県新エネルギービジョン 改訂版』
      秋田県編/発行 2004.3
  • 地球温暖化やエネルギーの安定供給の問題を受け、国では「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」を策定し、地方自治体にも新エネルギーの導入が必要であるとしています。秋田県ではこれを受け、雪氷冷熱とバイオマスの目標値の設定、風力発電や地熱発電などの目標値の再設定を行い、アクションプランをとりまとめました。概要版もあります。

    ※秋田県産業経済労働部資源エネルギー課のホームページ
    http://www.pref.akita.jp/sigen/ene.htm

  • 19『平田篤胤−知のネットワークの先覚者−』
      米田勝安・荒俣宏編/平凡社発行 2004.5
  • 平田篤胤平田篤胤(1776−1843)は、出羽国秋田郡久保田城下(現・秋田県秋田市)に生まれた江戸時代末期の思想家です。本書では神道・国学に限らず、古史、天文・暦数、地理、医学、蘭学、易学と幅広い分野にわたる博学な人物像を、平田家に伝わる膨大な未公開資料と、木曾路・中津川に遺された貴重な記録により紹介しています。別冊太陽。

  • 20『花と山に魅せられた我が人生』
      畠山陽一著/白嶺社発行 2003.12
  • 著者は教職を退職した後、植物やキノコの生態の専門家として、また、登山家、写真家としても活躍しています。そしてこれまで、海外の著名な山での絶景や愛らしい高山植物を撮した写真等、数多くの冊子としてまとめています。本書はその著者がこれまで歩んできた道について語った講演録です。特にガンと宣告されてから克服するまでや、夫婦で支え合い、高い山々に挑戦し続ける姿に胸を打たれます。

  • 21『さくら坂 短編集』 宮越郷平編/文芸秋田社発行 2004.7
  • さくら坂 秋田市在住の著者が、これまで「文芸秋田」に発表してきた短編を一冊にまとめたものです。玉川温泉で湯治をする人々の交流を描いた「岩盤浴」、戦時中の秋田市土崎を舞台に、少女の淡い初恋と戦争の悲惨さを描いた「炎の夜」、受験生の迷いを描いた「さくら坂」等、5編の短編が収録されています。

  • 22『秋田県内におけるISOへの対応調査 調査報告』
      あきた産業振興機構編/発行 2004
  • 1980年代から始まった国際標準のISOマネジメントシステムの認証は、中小企業からも注目されており、秋田県内でも認証取得企業も増加傾向にあります。本書は、秋田県内企業におけるISOへの対応状況について実態調査したものです。アンケート調査ですが、これから取得を検討している企業などの参考になる資料です。

    ※秋田県産業振興プラザのホームページ
    http://www.bic-akita.or.jp/

  • 23『秋田県コミュニティビジネス事例集』
      秋田県企画振興部市町村課コミュニティ活動推進チーム編/発行 2004.3
  • 秋田県コミュニティビジネス事例集地域の課題を地域住民自らがビジネスの手法で解決していこうという動きをコミュニティビジネスと言います。近年、こうした動きが活発になり、県でも推進チームをつくって、啓発活動や支援に乗り出しています。本書は、コミュニティビジネスの事例を集め、まとめた資料です。コミュニティビジネスに興味のある方、始めてみたい方は必読です。巻末にQ&Aあり。

  • 24『ぐるっと花火彩の大曲−斉藤武写真集−』
      斉藤武撮影/発行 2004.4
  • 秋田県大曲市で行われる「大曲全国花火競技大会」は、毎年数十万人の観客が押し寄せ、全国の花火師たちが目標としている日本一の大会と言われています。本書は、30年にわたり大曲の花火をとり続けた著者の集大成ともいえる一冊です。桟敷席の迫力あるアングル、遠くの山から見下ろすようなアングル等、花火の魅力満載です。

  • 25『健康づくりに関する意識調査報告書』
      秋田県健康福祉部健康対策課編/発行 2004.3
  • 秋田県では、全ての県民が健康で生き生きと暮らせるよう「健康秋田21計画」を平成13年策定し、各種の施策を展開しています。今回の調査は、その計画の中間評価と見直し、今後の健康づくり施策の基礎資料とするために実施したものです。内容は、健康状態と健康意識、運動の習慣、喫煙の有無、飲酒の習慣、休養・心の健康等となっていて、平成12年に行われた調査とのクロス集計とともに総合的にまとめられています。

  • 26『明日の秋田を担う子どもたちのための環境教育・環境学習のてびき』
      秋田県生活環境文化部環境政策課環境あきたアクションチーム編/発行 2004.3
  • 明日の秋田を担う子どもたちのための環境教育・環境学習の手引き本冊子は環境教育・環境教育を指導する指導者が、学校や地域などで環境教育・環境学習を実施する際参考になるよう、具体的なプログラムと環境情報などを掲載しています。森や林、水、大気、ゴミやリサイクル、エコライフ、エネルギーなどのテーマごとに、子どもたちが取り組める25のプログラムが提示されています。総合学習等にも活用できる資料です。
    ※県環境あきたアクションチームでは、希望者にCD-ROMを配布しています。

  • 27『ちびっ子県民の健やかな成長に向けて』
      秋田県教育庁幼児・養護教育課編/秋田県教育委員会発行 2004.3
  • ちびっ子県民の健やかな成長に向けて秋田県では、平成16年4月から保育所と幼稚園の行政窓口を一本化した「幼保推進課」を新設しました。幼児期は生涯にわたる人間形成の基礎が培われる時期であることから、3歳から5歳までの子どもを対象に、「ちびっ子県民」と称して、就学前教育のより一層の振興と充実を図るため、総合的な実施計画として策定されたのが本プログラムです。
    ※本文は秋田県教育庁幼保推進課ホームページで見ることができます。
    http//www.pref.akita.jp/youho/shidou/home.html

  • 28『ザリガニ生息地緊急調査報告書』
      大館市教育委員会編/発行 2004.3
  • ザリガニ生息地緊急調査報告書ニホンザリガニは、大館市を南限とした地域の一部にのみ生息している日本固有種で、昭和9年に「ザリガニ生息地」という名称で国の天然記念物にも指定されています。ニホンザリガニはきれいな水の湧水にのみ生息しますが、開発などの影響で、その生息場所が年々減少しています。本書は、「ザリガニ生息地」の保護保全を図るため実施された調査の結果報告書で、生息地の現況、管理計画、今後の課題等がまとめられています。地域全体の環境保全を目指すための指針ともなる一冊です。

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