秋田県内のお祭り
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角館祭りのやま行事(仙北郡角館町)

9月7日神明社宵祭り
        8日神明社本祭・薬師堂宵祭り
9日薬師堂本祭

国指定重要無形民俗文化財


角館祭りとは・・・ ひきやま
曳 山
          はりばん
祭りのリーダーと張番

 角館が秋田佐竹支藩として次第に形態が整えられていた頃,角館の鎮守の社は岩瀬の神明社で,そのお祭りは「灯籠祭り」であった。
 寛政(1789〜1801)の頃,これに西勝楽町薬師堂の「かつぎやま」が加わり,現在もこの二柱の神を合わせて祭典が行われている。

 かつぎやまは岩山をかたどった「祭りやま」に囃子方,踊り子,飾り人形などが乗り,百人以上の若者に担がれて,神明社,薬師堂,佐竹北家を回ったといわれる。
 それが明治の中頃(1880年前後)から車輪をつけた曳山に変わった。
 台上に歌舞伎の名場面を再現した武者人形と,背面に「送り人形」という道化人形を置き,全体にたくさんの花を飾った豪華なものである。囃子方と踊り手が乗る。

 

 各丁内には「張番」という祭典行事を司る場所が設けられている。
 御神輿のお迎えを始め,他の曳山の代表者による挨拶の善し悪しで自分の丁内の通行許可を出したり,トラブルが起きたときに交渉を行ったり,祭典の進行について最高の権限と責任を持ち,年番長が責任者となる。

★動画でみる曳き山

★生彩な武者人形

★古城橋を渡る

★下りやま

おやまばやし
飾山囃子
祭りのメイン「やまぶっつけ」

 「飾山囃子」には笛・大太鼓・小太鼓・鼓・三味線・摺り鉦(すりかね)が用いられ,「上りやまの囃子」「踊りの囃子」「下りやまの囃子」の三種類に分けられる。
 「上りやまの囃子」は目的地へ向かうときにやまを動かす囃子なので,ゆっくりとした「セーヤー,ドドン」という呼吸の,豪壮厳粛な曲群である。


(写真のクリックで動画スタート)

 「踊りの囃子」には「拳囃子」,「二本竹」などがあり,やまの上の武者人形の前に設けられたステージで,幼い秋田おばこ達が可憐な手さばきで踊り,祭りに優雅な雰囲気を添える。囃子の調子も優美であでやかである。
 「下りやまの囃子」は神明社・薬師堂への参拝と佐竹北家での上覧を果たした後に奏される。「ペレレ,ペレレ」という軽快でテンポの速い囃子は,凱歌を奏すような気持ちを表現している。
 他にも「荷方囃子」や,やまを曳く前や喧嘩の時に奏する「神楽囃子」,秋田地方の「民謡踊り」がある。

 狭い路上の行き(上りやま)と帰り(下りやま)で,通行の優先権を巡って「交渉」が持たれる。決裂すると「やまぶっつけ」(クリックで動画スタート)と呼ばれる激突をもって実力行使に出る。別名「喧嘩祭り」のゆえんである。
 2台のやまがお互い少し退いたと思うやいなや,「セイヤッ,セイヤッ!」という威勢のいい掛け声とともに一気に正面衝突し,時にはぶつかったまま三角形に立っていることもある。この激突が祭りの最大の見せ場であり,曳き手もお囃子も観衆も一体となって沸き上がる興奮と熱気に包まれる。
 「交渉」の最中,やまに乗ったおばこ達が場を和ませるように踊り出す。闇夜のなか提灯の光で浮かび上がる幽玄な武者人形と,しなやかな手さばきで踊るおばこ達の姿は艶やかに美しい。

関連リンク

角館町便り http://www.hana.or.jp/kakunodate/
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