郷土資料担当おすすめ本
秋田県に関する資料の中から、月に一冊おすすめ本を紹介しています。
(おすすめ本は毎月、郷土資料担当おすすめ本コーナーに展示しています。)
『あきた地域医療最前線』
読売新聞秋田支局/編 無明舎出版/発行 2020.8
医師不足や新型コロナウイルス対策など、県内の医療現場は様々な課題を抱えています。本書では、新聞記者が県内の医療現場を取材し、地域医療の在り方について探っています。 おすすめ本コーナーでは、このほか、県出身の編著者による医療や健康に関する資料を紹介します。
展示期間:令和2年10月8日(木曜日)~11月3日(火曜日)
『剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む』
髙橋 大輔/著 朝日新聞出版/発行 2020.8
岩場が険しく前人未到と思われていた北アルプスの釼岳。しかし、明治40年、測量隊は山頂で平安時代の仏具を発見しました。いつ、誰が置いたのか。登山道具のない時代にどうやって登ったのでしょうか。本著では、物語を旅する探検家である著者(秋田市出身)が、その謎に挑みます。
おすすめ本コーナーでは、このほか、秋田県の山や登山に関する資料を紹介します。
展示期間:令和2年9月3日(木曜日)~10月6日(火曜日)
『詩集 緑の帆船』
鈴木 修一/著 書肆えん/発行 2020.7
長年学校教育や生涯学習に携わってきた著者による第一詩集です。約30年前から秋田魁新報社読者文芸詩壇に投稿を始め、現在も精力的に創作活動を続けています。 おすすめ本コーナーでは、このほか、秋田県出身作家による詩集を紹介します。
展示期間:令和2年8月6日(木曜日)~9月1日(火曜日)
『鳥の目・虫の目・子どもの目』
酒井浩/著 無明舎出版/発行 2020.4
『まちがいまちにようこそ』
斉藤倫・うきまる/さく 及川賢治/え 小峰書店/発行 2019.10
「まちがいまち」ってどんなまち?「あなばたけ」に「てまきぶし」?みんなの住んでいるところとはちょっと違う、ゆかいな「まちがいまち」を一緒に探検してみよう!ちょっと変わった言葉遊びの絵本。みんなのまちのとの違い(正解)は巻末を見てのお楽しみ。
おすすめ本コーナーでは、この他に秋田出身作家の絵本や児童文学作品などの展示・貸し出しをします。
展示期間:2020年3月5日(木)~6月2日(火)
『まれびと』
石川直樹/著・写真 小学館/発行 2019.11
秋田のナマハゲのほか、岩手県のスネカ、沖縄県のパーントゥなど全国各地に伝わる来訪神儀礼を、現地に赴いて撮影、記録した写真集です。来訪する神という点では共通するものの、やってくる場所や時期、姿が異なっていることが写真からはっきりと見て取れ、とても興味深い内容になっています。
おすすめ本コーナーでは、来訪神のほか、秋田の冬のお祭りに関する資料について、展示・貸し出しをします。
展示期間:2020年2月6日(木)~3月3日(火)
『FRaU 2019 NOV. 美しくなる、秋田への旅』
講談社/発行 2019.9
雑誌『FRaU』のまるごと一冊秋田特集です。秋田県民がこれまで「当たり前」のことととらえて特に注目してこなかった豊かな自然や食、それにより育まれてきた工芸品などに光をあて、秋田の魅力をあらためて県内外へとアピールしてくれています。
おすすめ本コーナーでは、本書にとりあげられた自然や食、工芸品などのほか、県民が気づかない秋田の魅力について書かれた資料を展示・貸出します。
展示期間:2019年12月9日(月)~2020年2月4日(火)
『せんはたの方言 じぇん語辞典』
髙橋建/著 髙橋建/発行 2019.6
旧千畑町(現美郷町)の方言をまとめた一冊です。用法例と補足(蛇足)が秀逸で、日常にありそうな場面を想定した使い方から方言の微妙なニュアンスが伝わってくるばかりでなく、思わず笑いがもれてきます。
おすすめ本コーナーでは、このほかの地域の方言が分かる資料や、民話など秋田のことばが使われている資料を展示・貸出します。
展示期間:2019年11月7日(木)~12月3日(火)
『消えた山人(やまびと) 昭和の伝統マタギ』
千葉克介/著 農山漁村文化協会/発行 2019.8
昭和57年から平成2年までの9年間、筆者が玉川マタギや百宅マタギに同行した記録です。また、厳冬期にウサギなどの小動物を狩って暮らしていた里マタギと鷹匠についても詳しく書いています。数多くの貴重な写真から、彼らがどのような道具を用い、どう歩き、自然の恵みをいただいてきたのか、彼らの暮らしにとって山がいかに身近なものであったのかをうかがい知ることができます。
おすすめ本コーナーでは、このほかに狩猟や山と人間の暮らしのかかわりについて知ることのできる資料を展示・貸出します。
展示期間:2019年10月3日(木)~11月5日(火)