郷土資料担当おすすめ本

秋田県に関する資料の中から、月に一冊おすすめ本を紹介しています。

(おすすめ本は毎月、郷土資料担当おすすめ本コーナーに展示しています。)

『報道写真集 金足農 感動の軌跡』

秋田魁新報社 編集・発行 2018.8

 第100回全国高等学校野球選手権大会において準優勝を果たした金足農業高等学校。おすすめ本コーナーでは、その活躍をたたえ、甲子園特集号や県内の高校野球についての資料を紹介します(一部館内閲覧のみ)。

展示期間:2018年9月6日(木)~2018年10月2日(火)

報道写真集 金足農 感動の軌跡

『村を守る不思議な神様 あきた人形道祖神めぐり』

小松和彦/著 宮原葉月/絵 秋田人形道祖神プロジェクト発行 2018.7

 村の境界や三叉路など路傍に立ち、疫病や災厄から人々を守る道祖神。地域によって呼び方も形も異なるその中から、県内の人形道祖神を求め、旅する様子が描かれています。歴史や民俗学の話に加え、その地域に住む人々から聞いた話や道中立ち寄ったお店や出会った人のこともイラスト満載で紹介されています。
 おすすめ本コーナーでは、このほかに秋田の民間信仰について知ることのできる資料を展示・貸出いたします。

 

展示期間:2018年8月2日(木)~2018年9月4日(火)

村を守る不思議な神様 あきた人形道祖神めぐり

『あきた浪漫 2018夏号(Vol.54)』

サキガケアドバ発行 2018.6

 13×18cmほどの小さなサイズの季刊誌。小ぶりとはいえ取り上げる内容は秋田の人や食、文化など充実しており、さらにそれぞれが2~3ページ程度にわかりやすくまとめられているので読みやすい。
 おすすめ本コーナーでは、これまで発行された「あきた浪漫」のほか、その中で取り上げられている秋田の人物や文化について知ることのできる資料を展示・貸出いたします。

 

展示期間:2018年7月5日(木)~2018年7月31日(火)

あきた浪漫 2018夏号(Vol.54)

『八郎湖水質改善への提言 ―八郎湖水質改善がつながる秋田の未来―』

八郎湖水質改善サロン/[編] 八郎湖水質改善サロン発行 2018.3

 干拓前の5分の1ほどの大きさとなった現在の八郎湖の水質は、年々悪化し深刻なものとなっています。そのことに危機感をもった有志が「八郎湖水質改善サロン」を発足させ、子どもたちのために、より美しい湖と環境を残していくための勉強会を重ねた結果が本書です。
 おすすめ本コーナーでは、このほかに環境保護や水と生きものの関わりについて知ることのできる資料を展示・貸出いたします。

 

展示期間:2018年6月7日(木)~2018年7月3日(火)

八郎湖水質改善への提言 ―八郎湖水質改善がつながる秋田の未来―

『ばりこの「秋田の山」無茶修行』

鶴岡由紀子/著 無明舎出版発行 2018.4

 苦しい山登りをする人たちは、なんて酔狂なのかと思っていた著者が、ひょんなことから登山を始め、雪山登山や沢登りをするようになるまでの顛末と経験した山々の記録です。早春の雪山で道に迷い、沢登りでびしょ濡れになりながらも、次なる登山ルートを探して奮闘する姿は、ちょっとした冒険譚を読んでいるかのようです。
 おすすめ本コーナーでは、このほかに秋田の山とそこで出会える動植物についての資料を紹介いたします。

 

展示期間:2018年5月3日(木)~2018年6月5日(火)

ばりこの「秋田の山」無茶修行

『長岡安平』

浦﨑真一/著 長崎文献社発行 2017.12

 「千秋」、「横手」、「能代」、「真人」。これらの公園はすべて長崎出身の長岡安平が設計したもので、特に千秋公園は彼が全国へ活躍の場を広げるきっかけとなったとされています。当時東京府職員だった長岡が秋田で設計を手がけることとなった経緯はわかっていませんが、どういう考えの基で設計を行っていたかは本書に詳しく紹介されています。また、秋田では個人邸宅の庭園も数多く設計しています。そういったことに目を向けながら公園をゆっくり散歩してみるのも良いかもしれません。
 この他、県内にある公園や庭園について書かれた資料も紹介しています。ぜひ手にとってご覧ください。

 

展示期間:2018年4月5日(木)~2018年5月1日(火)

長岡安平

『秋田犬』

宮沢輝夫/著 文藝春秋発行 2017.12

 秋田犬に魅せられたヘレン・ケラー、リチャード・ギア、プーチン大統領…。海外で人気とされる一方、日本では大型犬である秋田犬を飼うことができる家庭が少なくなり、大幅な増加が見込めない状況にあります。本書では現在の秋田犬の姿ができあがるまでの歴史や海外での人気の理由、存亡の危機にある日本での現状について語られています。
 この他、秋田犬について書かれた資料も紹介しています。ぜひ手にとってご覧ください。

 

展示期間:2018年3月8日(木)~2018年4月3日(火)

秋田犬

『クニマスは生きていた!』

池田まき子/著 汐文社発行 2017.11

 絶滅したと考えられていたクニマスが、2010年に山梨県西湖で発見されました。秋田県田沢湖の固有種とされ、地元の漁師の方々より大切にされていたクニマスがなぜ田沢湖から姿を消し、遠い山梨県で再び発見されることとなったのか。発見までの長い道のりとその影に秘められた人々の思いが感じられる一冊です。
 クニマスや田沢湖についての資料のほか、秋田で捕れる魚についても紹介しています。ぜひ手にとってご覧ください。

 

展示期間:2018年2月8日(木)~2018年3月6日(火)

クニマスは生きていた

『瞬間を撮る Arduinoによるストロボ・カメラコントロール』

小田部泉/著 鳥影社発行 2017.11

 本書には風船やワイングラス、シャボン玉を割る瞬間や液滴の衝突する瞬間をとらえた写真が収められています。これにより、普段はっきりと見ることができないその一瞬に、何が起きているのかを眺めることができます。さらに、元教員の視点から物理実験への活用を踏まえ、写真撮影の専門的な知識がなくても誰もが撮影できるようにと、後半部分で撮影方法を記しています。
 この他に身近なものを使った実験など、科学について興味をそそられる資料を紹介しています。ぜひ手にとってご覧ください。

 

展示期間:2017年12月14日(木)~2018年2月6日(火)

瞬間を撮る

『八郎潟は心のふるさと』

安田貞則/著・発行 2017.8

 かつて琵琶湖に次いで日本で二番目に大きな湖だった八郎潟。干拓着工からおよそ60年が経ち、以前の様子を知る人は少なくなりました。八郎潟を遊び場として育った著者は、これまで郷土教育資料『干拓後の八郎潟とその周辺地域の変容』を刊行し、『広報八郎潟』で「八郎潟への思い」を連載するなど、使われていた漁具や漁法、生息していた生き物、水生植物などについて、過去と現在を比較しながら詳細に記録してきました。本書はその集大成としてまとめられた一冊です。
 この他に八郎潟の移り変わりや伝説がわかるような資料を紹介しています。ぜひ手にとってご覧ください。

 

展示期間:2017年11月9日(木)~12月5日(火)

八郎潟は心のふるさと