郷土資料担当おすすめ本
秋田県に関する資料の中から、月に一冊おすすめ本を紹介しています。
(おすすめ本は毎月、郷土資料担当おすすめ本コーナーに展示しています。)
郷土資料担当おすすめ本 『時には動物から ― 人、動物、動物園 ―』
「時には動物から ― 人、動物、動物園 ―」 小松守/著 2023.9
秋田市立大森山動物園の園長を勤める小松守氏によるコラム集です。秋田経済研究所が発行する機関誌「あきた経済」にて、2008年3月号~2023年3月号までに掲載されたコラムがまとめられています。大森山動物園を通して小松氏が感じた人と動物の繋がり、動物から与えられた刺激、そして自然や社会への思い等が綴られた1冊です。
11月のおすすめ本コーナーではこの本を中心に、秋田に所縁のある動物や、動物園・水族館等生きものに関係する施設の資料をご紹介します。
展示期間:令和5年11月3日(金曜日)~ 令和5年12月5日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『家事する探検家』
「家事する探検家」 髙橋大輔/著 2023.8
秋田市出身の探検家・髙橋大輔氏のエッセイ集です。秋田魁新報の土曜文化欄にて連載中のエッセイのうち、2012年1月~2023年5月まで掲載したものが収録されています。平凡な日常に起こる出来事が、捉え方1つでこの上ない楽しみ(=探検)となることを、自身の生活や外国での体験・知識も添えながら、ユーモアな語り口で伝えてくれる1冊です。
10月のおすすめ本コーナーではこの本とともに、髙橋大輔氏の本、および秋田出身者による海外紀行や探検に関連する本を展示します。
展示期間:令和5年10月5日(木曜日)~ 令和5年11月1日(水曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『WHO医師のアジア放浪記』
「WHO医師のアジア放浪記」 遠田耕平/著 2023.6
世界保健機関(WHO)の予防接種担当医務官として25年間、インドやカンボジア、ベトナムなどアジアの国々に尽力した秋田赤十字病院予防接種センター長の遠田耕平氏によるエッセイです。異国の地において感染症対策に関わる中で感じた、日常生活の悩みや葛藤、医療従事者としての充実感など、遠田氏の様々な思いが綴られた1冊となっています。
9月の郷土資料担当おすすめ本コーナーではこの本と共に、秋田で活躍する医療従事者や、秋田出身の医療関係者の本などを展示します。
展示期間:令和5年9月7日(木曜日)~ 令和5年10月3日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『ものがたり 池田修三の木版画の世界』
「ものがたり 池田修三の木版画の世界」 にかほ市象潟郷土資料館/著 2023.3
秋田県象潟町(現にかほ市)出身の池田修三は、木版画家として子どもや少女をテーマとした版画を数多く作り続け、晩年には風景画も手がけました。本書は令和4年が池田修三の生誕100年であることを記念し象潟郷土資料館によって刊行された作品集になります。池田修三による版画作品は勿論、年譜や手記の抜粋など、池田作品をより深く味わうための手引き書となっています。
8月のおすすめ本コーナーではこの作品集を中心に、池田修三関連資料、および秋田に関連する版画や絵画などの美術作品集をご紹介します。
展示期間:令和5年8月3日(木曜日)~ 令和5年9月5日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『杢目銅(もくめがね)』
「杢目銅」 千貝弘/著 2023.4
秋田の金属工芸家である千貝氏の作品集です。「杢目銅」とは、金・銀・銅など異なる金属を重ね合わせ熱で加工し、豊かで優雅な模様をつくりだす金属の加工法のことであり、秋田には江戸時代初期に伝わった技術とされています。本書は、この「杢目銅」や「はぎ合わせ」と呼ばれる技法が主として用いられた千貝氏の作品が、未発表のものも含め数多く掲載された1冊となっています。
7月のおすすめ本コーナーではこの「杢目銅」を中心に、秋田の工芸文化に触れることのできる資料をご紹介します。
展示期間:令和5年7月6日(木曜日)~ 令和5年8月1日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『潮流計』
「潮流計」 荒谷紘毅/編著 イズミヤ出版/発行 2023.4
秋田移住定住総合支援センター理事長を務める著者の、2010年以降の雑誌・新聞投稿記事を集めた本です。スポーツや政治、世界情勢にまつわる時評から、秋田の商業・経済事情、人口減少や地域再生への見解等が凝縮されており、その鋭い文筆によって当時の世相を鮮明に思い出すことができる1冊となっています。
6月のおすすめ本コーナーは「潮流計」を中心に、2010年以降の「秋田の時事」を振り返ることの出来る資料をご紹介します。
展示期間:令和5年6月15日(木曜日)~ 令和5年7月4日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『菅江真澄事典』
「菅江真澄事典」 稲 雄次/編著 無明舎出版/発行 2023.3
三河国(現在の愛知県)に生まれた菅江真澄は江戸時代の国学者・紀行家であり、秋田県に関する記録を数多く残した人物です。「菅江真澄事典」は真澄による様々な手記に登場する語句や出来事、人名などを解説した1冊となっています。
5月のおすすめ本コーナーではこの事典を中心に、その生涯を旅に捧げた人物、菅江真澄にまつわる資料をご紹介します。
展示期間:令和5年5月11日(木曜日)~ 令和5年6月6日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『花嫁道中峠越え』
「花嫁道中峠越え」 藤原祐子/著 イズミヤ出版/発行 2023.1
新郎新婦が馬ぞりに揺られ峠を越え、地域の人びとがこれを祝うという昔ながらの婚礼風景を再現した「花嫁道中」。秋田県羽後町に伝わる行事です。本書はこの伝統行事について、実際に祝辞や仲人を務めた著者の経験を含め、民俗学的な視点から綴られた一冊となっています。
4月のおすすめ本コーナーでは、秋田の伝統的な祭事や信仰・儀礼、風俗習慣等をテーマにした本をご紹介します。
展示期間:令和5年4月6日(木曜日)~令和5年5月9日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『句集 天獄書』
安井浩司/著 金魚屋プレス日本版/発行 2022.11
2022年1月、85歳で亡くなった安井浩司は能代市出身の俳句作家であり、長く秋田市に住んでいました。「天獄書」は安井が生前にまとめた最後の句集であり、651句が収められています。
3月のおすすめ本コーナーでは秋田の俳人・安井浩司に関係した資料を中心に、秋田に所縁のある俳句の本を展示します。
展示期間:令和5年3月2日(木曜日)~令和5年4月4日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『からだと心を整える食薬スープ』
大久保愛/著 PHPエディターズ・グループ/発行 2022.8
食生活の見直し・改善をはかり、習慣づける。簡単そうで中々難しいことですが、これを特別な食べ物やメニューでなく、身近にある食材、家庭で作れるスープで実現しようという1冊です。
2月のおすすめ本コーナーでは大久保氏による「食薬」の本を中心に、家庭で簡単に作れる料理の本を展示します。
展示期間:令和5年2月2日(木曜日)~令和5年2月28日(火曜日)