郷土資料担当おすすめ本

秋田県に関する資料の中から、月に一冊おすすめ本を紹介しています。

(おすすめ本は毎月、郷土資料担当おすすめ本コーナーに展示しています。)

『天狗にさらわれた少年 抄訳仙境異聞』

『天狗にさらわれた少年 抄訳仙境異聞』平田篤胤/著 今井秀和/訳・解説  KADOKAWA/発行  2018.12

  国学者として知られている平田篤胤ですが、天狗や生まれ変わりといった不思議な話も著していました。近年ネットで話題になった『仙境異聞』は天狗にさらわれて帰ってきた少年寅吉に、篤胤が異界での様子を聞き書きしたものです。本書は現代語に訳され、さらに短くまとめられているため、読みやすくなっています。
  おすすめ本コーナーでは、このほかの平田篤胤の著した怪異譚や秋田の不思議な話について書かれた資料を展示・貸出します(※信じるか信じないかはあなた次第です)。

展示期間:2019年3月7日(木)~2019年4月2日(火)

『美酒復権 秋田の若手蔵元集団「NEXT5」の挑戦』

一志治夫/著 プレジデント社/発行  [77KB]2018.12

 それぞれの事情で地元に戻り、試行錯誤していた秋田醸造、山本合名、福禄寿酒造、新政酒造、栗林酒造店という5つの蔵の若手が出会い、2010年に「NEXT5」というグループを結成、一つのブランドとして酒を造り、話題となりました。本書には彼らの出会いと挑戦だけではなく、そこに至るまでの各々の苦労や事情などが詳しく綴られており、これまでの活躍が努力の賜物なのだと知ることができます。
 おすすめ本コーナーでは、このほかに秋田のお酒や発酵文化について知ることのできる資料を展示・貸出いたします。

展示期間:2019年2月7日(木)~2019年3月5日(火)

『物書きブライ漢 杉田瑞子 秋田出身の芥川賞候補作家』

石塚政吾/著 新典社/発行 2018.11

 秋田県出身の芥川賞受賞作家としては石川達三が知られていますが、受賞までは至らずとも候補として挙げられた優れた作家は他にもいます。それは第59回芥川賞候補になった杉田瑞子です。彼女の人生と作品を、金子洋文に宛てた手紙などをまじえ、たどっているのが本書になります。
 おすすめ本コーナーでは、そのほか秋田県出身と秋田ゆかりの芥川賞、直木賞受賞および候補作家の作品を展示・貸出いたします。

展示期間:2018年12月21日(金)~2019年2月5日(火)

物書きブライ漢 杉田瑞子 [303KB]

『菅江真澄と内田武志』

石井正己/著 勉誠出版/発行 2018.8

 菅江真澄の著作を現代語訳し、より身近なものとして世に知られるきっかけを作ったのは、不治の病、血友病のためにほとんど横になったままの内田武志でした。柳田国男や渋沢敬三、宮本常一らの協力のもと、妹ハチに支えながら、彼が研究に没頭するに至った経緯が綴られています。さらに没後190年をむかえ、これから菅江真澄をいかに地域資産として世界に発信していくべきかが提案されています。
 おすすめ本コーナーでは、内田武志の著作のほか、菅江真澄とその研究について知ることのできる資料を展示・貸出いたします。

展示期間:2018年11月8日(木)~2018年12月9日(日)

菅江真澄と内田武志

『美術屋百兵衛 No.46(2018 Summer)』

麗人社 発行 2018.7

 各号で47都道府県のうち一か所を取り上げ、美術を中心にその地域の文化を取り上げる『美術屋百兵衛』。今回は、秋田蘭画や県内の美術館といった美術情報に加え、豊かな自然や食、文化、工芸品についての視点から見た秋田が特集されています。
 おすすめ本コーナーでは、本誌で取り上げられている秋田の美術や文化について知ることのできる資料を、あわせてご紹介します。

展示期間:2018年10月4日(木)~2018年11月6日(火)

美術屋百兵衛 No.46(2018 Summer)

『報道写真集 金足農 感動の軌跡』

秋田魁新報社 編集・発行 2018.8

 第100回全国高等学校野球選手権大会において準優勝を果たした金足農業高等学校。おすすめ本コーナーでは、その活躍をたたえ、甲子園特集号や県内の高校野球についての資料を紹介します(一部館内閲覧のみ)。

展示期間:2018年9月6日(木)~2018年10月2日(火)

報道写真集 金足農 感動の軌跡

『村を守る不思議な神様 あきた人形道祖神めぐり』

小松和彦/著 宮原葉月/絵 秋田人形道祖神プロジェクト発行 2018.7

 村の境界や三叉路など路傍に立ち、疫病や災厄から人々を守る道祖神。地域によって呼び方も形も異なるその中から、県内の人形道祖神を求め、旅する様子が描かれています。歴史や民俗学の話に加え、その地域に住む人々から聞いた話や道中立ち寄ったお店や出会った人のこともイラスト満載で紹介されています。
 おすすめ本コーナーでは、このほかに秋田の民間信仰について知ることのできる資料を展示・貸出いたします。

 

展示期間:2018年8月2日(木)~2018年9月4日(火)

村を守る不思議な神様 あきた人形道祖神めぐり

『あきた浪漫 2018夏号(Vol.54)』

サキガケアドバ発行 2018.6

 13×18cmほどの小さなサイズの季刊誌。小ぶりとはいえ取り上げる内容は秋田の人や食、文化など充実しており、さらにそれぞれが2~3ページ程度にわかりやすくまとめられているので読みやすい。
 おすすめ本コーナーでは、これまで発行された「あきた浪漫」のほか、その中で取り上げられている秋田の人物や文化について知ることのできる資料を展示・貸出いたします。

 

展示期間:2018年7月5日(木)~2018年7月31日(火)

あきた浪漫 2018夏号(Vol.54)

『八郎湖水質改善への提言 ―八郎湖水質改善がつながる秋田の未来―』

八郎湖水質改善サロン/[編] 八郎湖水質改善サロン発行 2018.3

 干拓前の5分の1ほどの大きさとなった現在の八郎湖の水質は、年々悪化し深刻なものとなっています。そのことに危機感をもった有志が「八郎湖水質改善サロン」を発足させ、子どもたちのために、より美しい湖と環境を残していくための勉強会を重ねた結果が本書です。
 おすすめ本コーナーでは、このほかに環境保護や水と生きものの関わりについて知ることのできる資料を展示・貸出いたします。

 

展示期間:2018年6月7日(木)~2018年7月3日(火)

八郎湖水質改善への提言 ―八郎湖水質改善がつながる秋田の未来―

『ばりこの「秋田の山」無茶修行』

鶴岡由紀子/著 無明舎出版発行 2018.4

 苦しい山登りをする人たちは、なんて酔狂なのかと思っていた著者が、ひょんなことから登山を始め、雪山登山や沢登りをするようになるまでの顛末と経験した山々の記録です。早春の雪山で道に迷い、沢登りでびしょ濡れになりながらも、次なる登山ルートを探して奮闘する姿は、ちょっとした冒険譚を読んでいるかのようです。
 おすすめ本コーナーでは、このほかに秋田の山とそこで出会える動植物についての資料を紹介いたします。

 

展示期間:2018年5月3日(木)~2018年6月5日(火)

ばりこの「秋田の山」無茶修行