郷土資料担当おすすめ本 『ことばの古代探訪』

郷土資料担当おすすめ本 2024年04月04日

 「ことばの古代探訪」 金子俊隆/著 2024.2

方言・地名・名字など、長年秋田を「ことば」という観点から見つめ続けてきた金子俊隆氏による言葉の探究書です。本書では、アイヌ語の発音を通して言葉が原始に持っていた意味を紐解き、日常に溢れている言葉の陰には沢山のアイヌ語が潜んでいることを指摘しています。私たち秋田県民が当たり前のように使う「シャッコイ(冷たい)」「バンゲ(晩)」などの秋田弁、保呂羽山・古四王神社といった秋田の土地や信仰を表す名前とアイヌ語の関係も紹介されており、秋田の言葉を普段と違う視点から捉え直すことのできる1冊です。

 4月のおすすめ本コーナーではこの本を中心に、秋田弁または秋田に縁深い地名や名字の由来といった、「秋田の言葉」に関する資料を展示しています。

展示期間:令和6年4月4日(木曜日)~ 令和6年5月7日(火曜日)

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