郷土資料担当おすすめ本
秋田県に関する資料の中から、月に一冊おすすめ本を紹介しています。
(おすすめ本は毎月、郷土資料担当おすすめ本コーナーに展示しています。)
郷土資料担当おすすめ本 『クロマツの海岸林のものがたり』
「クロマツの海岸林のものがたり」 小山晴子/著 2024.11
仙台市在住の著者による、60年間にわたるクロマツ海岸林の記録をまとめた1冊です。秋田と仙台湾の海岸林を軸に、その成り立ちの歴史や植物としての性質・特徴などが紹介されています。人々の暮らしにひっそりと寄り添い続けるクロマツ林の「ものがたり」を、覗いてみてはいかがでしょうか。
3月のおすすめ本コーナーではこの本を中心に、これまで刊行された小山氏の本および秋田の海岸林や森林に関する資料をご紹介します。
展示期間:令和7年3月6日(木曜日)~ 令和7年4月1日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『秋田を学ぶ 文化と歴史』『秋田を学ぶ 自然と社会』
「秋田を学ぶ 文化と歴史」「秋田を学ぶ 自然と社会」 秋田大学教育文化学部/編 2024.11
秋田大学で最新の地域研究を担う研究者による、秋田の入門書です。大学生たちが実際に受講する講義内容をもとに執筆されており、秋田の植生、災害、経済・産業、秋田弁の変遷からイザベラバードが歩いた軌跡まで、あらゆる分野からみた「これまでの秋田」・「これからの秋田」が詰まっています。
1・2月のおすすめ本コーナーでは、この本と共に、研究者の視点からみた秋田の本や、様々な分野における「これまでの秋田」を振り返られる資料などをご紹介します。
展示期間:令和7年1月9日(木曜日)~ 令和7年3月4日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『クマはなぜ人里に出てきたのか』
「クマはなぜ人里に出てきたのか」 永幡嘉之/文・写真 2024.10
近年、人の生活圏内におけるクマの出没が全国的に注目され、秋田県でもその目撃情報や被害件数が急増しています。本書では、秋田県を含めた現場から見えてくる野生のクマの生態と特徴、なぜ秋田県内でクマが大量出没しているのかが考察されています。山形など近隣の県との比較や駆除・狩猟のしくみ、環境保全・共存の難しさとこれからについて、長年動植物の調査・撮影に携わってきた著者が独自の視点からまとめた1冊となっています。
12月のおすすめ本コーナーではこの本を中心に秋田とクマに関する資料や、マタギの本を展示します。
展示期間:令和6年12月5日(木曜日)~ 令和7年1月7日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『秋田市立千秋美術館コレクション選』
「秋田市立千秋美術館コレクション選」 秋田市立千秋美術館/編 2024.3
今年6月にリニューアルオープンを果たした秋田市立千秋美術館による、最新の収蔵品図録です。美術館が収蔵する秋田蘭画、日本画、写真や彫刻作品など計147点が掲載されています。それぞれの作品が持つ特徴や性格、技法、専門家の評価などが、学芸員による様々な視点から解説されています。
11月のおすすめ本コーナーではこの図録と共に、秋田が生んだ芸術作品や県内の美術館に関する資料をご紹介します。
展示期間:令和6年11月7日(木曜日)~ 令和6年12月3日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『幸せの撮り書き帖』
「幸せの撮り書き帖」 冨田義行/著 秋田文化出版 2024.8
東成瀬村に暮らす著者による、自身の生活や村の自然を綴った1冊です。2012年から2023年までにブログで発信した里山での暮らしを豊富な写真とともに紹介しています。家族との関わり合いや、四季の移り変わりが彩る村での日々を、著者は「幸せの宝箱」と称しています。
10月の郷土資料おすすめ本コーナーでは、この本を中心に、秋田県内の町、村で暮らす人々の生活や自然について知ることのできる本をご紹介します。
展示期間:令和6年10月3日(木曜日)~ 令和6年11月5日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『みんなでつくる あきた図鑑』
「みんなでつくる あきた図鑑」 AKITA“KARA”/発行 2024.3
私たちが普段当たり前に暮らしている秋田。その秋田で日々活躍する人や店、モノ、文化をどのくらい知っているでしょうか。“おいしい”“温かい”“おもしろい”秋田の人や店、知らない絶景、時代が流れても変わらないもの・・・。溢れる秋田の魅力が、県内在住の若者たちの手によって詰め込まれた1冊です。
9月のおすすめ本コーナーでは、この図鑑とともに、秋田で活躍する人や店、モノなどをテーマにした資料をご紹介します。
展示期間:令和6年9月5日(木曜日)~ 令和6年10月1日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『ミサトとセッカのだいぼうけん』
「ミサトとセッカのだいぼうけん」 秋田県美郷町/文 永田萌/絵 2024.3
美郷町が発信する、美郷の風景や自然を題材としたオリジナル絵本です。冒険好きな双子の妖精が四季を過ごす中で、町の自然や生き物たちとの出会いを経験していく物語となっています。巻末には、物語に登場した清水川や七滝山、ラベンダー、雁など、美郷に所縁のある動植物などの解説も盛り込まれており、子どもから大人まで美郷町のシンボルや有名スポットについて知ることができる1冊となっています。
8月のおすすめ本コーナーではこの絵本を中心に、秋田を舞台とした絵本や秋田に所縁のある作者の児童書を紹介します。
展示期間:令和6年8月8日(木曜日)~ 令和6年9月3日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『微生物がつくる発酵ワンダーランド』
「微生物がつくる発酵ワンダーランド」 今野宏/著 2024.3
人間の生活は微生物と非常に密接に関わっています。「細菌」や「カビ」と聞くとついマイナスなイメージになりがちですが、私たちの日常を助けてくれている一面があることを忘れてはなりません。本書では、そんな微生物たちの活躍の裏話が“ワンダーランド”のように色とりどりに紹介されています。目には見えない彼らの知られざる功績について触れてみてはいかがでしょうか。
7月のおすすめ本コーナーでは、菌について研究する秋田今野商店(大仙市)の今野氏による著書や、県在住者による生活に役立つ微生物・菌の本、発酵食品などに関する資料を紹介します。
展示期間:令和6年7月4日(木曜日)~ 令和6年8月6日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『八郎潟文学誌』
「八郎潟文学誌」 高橋秀晴/著 2024.3
秋田県の八郎潟は、かつての自然や風景、干拓などの歴史について長い年月の中で広く注目され、数多くの文芸家たちの手によってその姿が記録され続けてきました。この「八郎潟文学誌」では、伊藤永之介、千葉治平などの秋田に所縁のある人物はもちろん、与謝蕪村や田山花袋、司馬遼太郎といった日本を代表する文人たちも含め、文芸家がその目に映した八郎潟の姿について、原文の引用を踏まえながら克明に解説されています。
6月のおすすめ本コーナーではこの本とともに、実際に本書の中で紹介されている文学作品や、当館で所蔵している八郎潟にまつわる資料を展示しています。
展示期間:令和6年6月6日(木曜日)~ 令和6年7月2日(火曜日)
郷土資料担当おすすめ本 『北東北 山々の輝き』
「北東北 山々の輝き」 大川清一/著 2024.4
美郷町(旧仙南村)出身・在住の大川清一氏による写真集です。青森・岩手と共に秋田を代表する山々が掲載されており、鳥海山、秋田駒ヶ岳、森吉山など、山の生み出す四季や、その山頂からしか見ることの出来ない風景が巧みに紹介されています。空や雲海、霧、滝、木漏れ日といった、様々な自然と山が織りなすその一瞬は、まるで絵画のように鮮やかです。
5月のおすすめ本コーナーではこの写真集と共に、秋田の山やその他自然をテーマにした図鑑や写真集を展示しています。
展示期間:令和6年5月9日(木曜日)~ 令和6年6月4日(火曜日)